■ジャニーズカレンダーは出版社との「癒着の温床」

 出版社にとって“ドル箱”とも言えるジャニーズカレンダーにどのような改革のメスが入ることになるのだろうか――前出の夕刊紙デスクが続ける。

「“持ち回り制”をやめる、という方向で動いているようで、早ければ来年のカレンダーからそのような形になるとささやかれています。その理由はやはりジャニー氏の加害問題ですよね。

 もともと週刊誌は、ジャニーズタレントのスキャンダルなどを書くと“出禁”になってしまうこともあった。カレンダーも同様で、ジャニーズにとってネガティブな記事を掲載した出版社は、四番手、五番手のようなグループが回されるという仕組みです」

 ジャニー氏の加害問題を20年以上前から追及してきた『週刊文春』を発行する文藝春秋はジャニーズのカレンダーとは無関係の立ち位置を貫いてきたこともあり、ジャニー氏やジャニーズタレントのスキャンダルを何度もスクープしてきた。

「ジャニーズのカレンダーは“癒着の温床”だったわけです。各出版社には“自社から人気グループのカレンダーを出したい”という思惑があり、カレンダーがあるから何も言えないし、報じるべきことも報じられない。

 女性誌や女性週刊誌を出す出版社のみならず、『週刊文春』と並ぶ“戦う週刊誌”と評される『週刊新潮』(新潮社)も“ジャニー氏の闇”を積極的に報じようとしませんが、同社は毎年のように人気グループのカレンダーを発売していますからね」(前同)