6月27日の朝、都内にある高級住宅街の一角にほど近い医療機関の前へと報道陣が殺到した。全国紙社会部記者が語る。
「歌舞伎役者の市川猿之助さん(47)が、母親である喜熨斗延子さん(享年75)への自殺ほう助容疑で逮捕されました。猿之助さんを乗せたシルバーのバンは、入院先の病院から目黒署へと朝9時半ごろに出発。その姿を見ようと、近隣住民もスマホを片手に病院の前へと来ていましたね」
目黒区内にある住宅で、猿之助が延子さんと父である市川段四郎さん(享年76)に自身の常備薬である睡眠薬を飲ませ、自殺の手助けをしたと思われる事態が発生したのは5月17日のこと。当初は「6月初週に逮捕へ」(前同)との情報も飛び交った。
その影響を受けてか、出演予定だった天海祐希(55)主演の映画『緊急取調室 THE FINAL』の公開延期をテレビ朝日が6月1日に発表。しかし、そこから身柄が拘束されるまで、およそ1か月の時間を要したわけだ。その背景にはどのような事情があるのか。
「猿之助さん自身、事件直後に口から泡を吹いた状態で発見され、渋谷区内にある病院へと緊急搬送されました。その後、転院したものの体調はなかなか回復しない。担当医と警察サイドが調整を行なった結果、心身ともに取り調べに耐えられる状態になるまで、逮捕を待つ必要があったのです」(捜査関係者)