■父・段四郎への自殺ほう助罪で再逮捕も
また、証拠固めにも時間が掛かったのだという。
「猿之助さんは取り調べに対して、“両親に飲ませた睡眠薬はフルニトラゼパムと呼ばれる重度の不眠症患者が服用するものだった”と認めている。しかし、両親に飲ませた薬のパッケージはすでに捨てられていた。
捜査当局としては、物証から猿之助さんの証言の裏付けを取ることができなかった。つまり両親の遺体を解剖した結果、体内からフルニトラゼパムを含む成分が検出されるまでは、証言が正しいのか分からない。そこで、逮捕まで時間を要してしまったのです」(前出の捜査関係者)
今後、歌舞伎界の名門である澤瀉屋(おもだかや)のプリンスである猿之助を待ち受けるのは、どのような処遇なのか。前出の全国紙社会部記者が語る。
「母親の延子さんへの自殺ほう助罪で最大20日間勾留されるわけですが、その期間中に父・段四郎さんへの自殺ほう助罪で警視庁は再逮捕すると見られます。要は、8月半ばまでは勾留される可能性が高いということです」
歌舞伎公演を手掛ける松竹は6月3日に「10月までに製作を手掛ける公演で、猿之助は休演する」と発表済みだ。そんな猿之助は今後を、意外な場所で過ごすことになるという。