■猿之助の歌舞伎界復帰はあるのか――

 前出の全国紙社会部記者が続ける。

「猿之助さんは27日夜、目黒署から原宿署に移されました。原宿署は2009年に新設されており、個室も多い。また、署内への出入りが地下駐車場を用いて行なわれることからマスコミが逮捕・釈放時の署への出入りを撮影することも不可能。それもあってプライバシーも守られる。現在、心身ともに疲弊している猿之助さんを配慮した上で勾留先に選ばれたと考えられますね」

 捜査官の取り調べに対して「週刊誌報道を見て、これはダメだと思い家族で覚悟を決めた」と答えているという猿之助。新作歌舞伎の演出を手掛けるなど、歌舞伎界の枠を超えた活躍を続ける革命児は今後、どうなるのか。芸能関係者が語る。

「松竹が猿之助さんの休演を10月までしか発表していないというのは、裏を返せばそれ以降の舞台復帰はゼロではないということ。現在、澤瀉屋を預かる市川中車こと香川照之さん(57)は、152年の歴史に重圧を感じており、不安を漏らしているとも聞きます。今後、一門のトップである猿之助さんの復帰への期待の声は大きいですね」

 稀代の天才役者は再び歌舞伎界に舞い戻れるのだろうか――。