■『半沢直樹』監督の定年前最後の集大成作品が控えている

『半沢直樹』といえば、2013年版も、猿之助容疑者が出演していた2020年版も、社会現象を巻き起こした大ヒット作品となった。

「猿之助さんが出演していない前者はいいとして、後者が今後配信停止になる可能性が浮上しているのは残念でなりません。同作を手がけていた演出(ドラマにおける監督)の福澤克雄氏(59)による集大成とも呼べる作品が、いよいよスタート――という矢先の事件でしたからね」(前出のテレビ誌編集者)

 7月16日より、TBS日曜劇場枠では堺主演、福澤氏演出の連ドラ『VIVANT』の放送が控えている。

 注目すべきは、堺以外にも二階堂ふみ(28)、役所広司(67)、阿部寛(58)、松坂桃李(34)といった、全員が主演クラスの超豪華な顔ぶれが並んでいること。なぜこんな豪華な俳優が揃っているか、それは、この作品が福澤氏にとって“最後の作品”なるから、と言われているのだ。

「福澤氏は来年1月17日に60歳となり、定年を迎えます。1993年に『誰にも言えない』でディレクターデビューを飾って以来数多くのTBSドラマを手掛け、開局55周年記念ドラマで木村拓哉さん(50)主演の『華麗なる一族』や、同じく木村さん主演の開局60周年記念ドラマ『南極大陸』を手掛けたり、『半沢直樹』の大ヒットを経ての池井戸潤さん原作シリーズの演出を担当。TBSへの貢献は計り知れません。

 そして、『VIVANT』が福澤氏にとって、局員としての最後のTBSドラマ。日本トップのドラマ監督の局員ラスト作品、だからこそ超豪華なキャスティングになっているということです」(前同)

 フリーへの転身も考えられていたが、6月27日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)では、福澤氏のTBS退所後の進路について定年後はもう作品に携わらない可能性も報じられている。いずれにせよ、ドラマ監督としての集大成を、『VIVANT』にぶつけるのだろう。