6月27日、歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が自殺ほう助容疑で警視庁に逮捕された。猿之助容疑者は東京都目黒区の自宅で5月18日、母親の自殺を手助けしたとして取り調べを受けていた。

 今回の逮捕で各メディアも正式に“容疑者”として扱うようになり、各テレビ局も対応に追われている状況だ。

「特に影響が大きいのが、テレビ朝日です。猿之助さんは本来なら6月16日に天海祐希さん(55)主演の映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』に敵役で出演するはずでしたが、まずこの映画の公開が延期。配給会社である東宝も大痛手ですよね。

 そして、この公開延期のせいで公開直前にテレ朝で放送するはずだった連動の単発ドラマも延期になっています。猿之助さんは出演していませんが、映画をやらないのに連動ドラマだけ放送しても意味がないですからね」(テレビ誌編集者)

 6月27日の『スポーツ報知』の取材に対してテレ朝は「総合的に判断して放送を延期しております」とコメント。さらに、自社の動画サービスで配信中の猿之助容疑者の出演作品についても「TELASAやテレ朝動画については、猿之助氏が出演する過去の作品を順次、配信停止するなど適宜対応を進めています」と、コメントしている。

 さらに28日、NHKも、猿之助の出演作品の有料動画サービス「NHKオンデマンド」での配信を随時停止していくと発表した。大河ドラマ『風林火山』、『龍馬伝』、『鎌倉殿の13人』、ドラマ『岸辺露伴は動かない』第5、6話などがそれにあたるという。

 そして、猿之助容疑者の出世作として有名な堺雅人(49)主演のTBSの連続ドラマ『半沢直樹』を配信中の『Paravi』に関しては、

「過去作品の配信は、現状継続しています。有料配信については、最終的にはプラットフォームの判断となります」

 と、TBSが6月28日に『スポニチアネックス』でコメントしている。

 なお、6月28日時点では『Paravi』にて『半沢直樹』は配信されている。