■『水ダウ』パクリ番組の筆頭格は群馬にあった

「動画内で具体例としてあげられていたのは、2011年から昨年3月まで群馬テレビで放送されていたJOYさん(38)の冠番組『JOYnt!』でしたね。“1回出たけど、あそこはディレクターもどうかしている。クソみたいな番組”と、身体を張らせるロケスタイルに対して、苦言を呈していました」(前出のディレクター)

『JOYnt!』の過去の放送は、群馬テレビのYouTubeで現在も閲覧可能だ。過去の放送回を確認すると、番組最多出場と紹介されている鬼越トマホークは、滝行修行を行ったり雪が積もるなか、半裸で相撲を取らされたりと、どこか『水ダウ』を思わせる場面がチラホラ。この手の番組がローカル局で増加している背景には、見逃し配信サービス・TVerの定着もあるようだ。

「TVerの定着により、ローカル局の中には、下手な全国ネットの番組より影響力を持つようになったコンテンツも現れています。加えてキー局がドラマ枠を増やしたこともあり、芸人やバラエティ系タレントはローカル局への進出が増加している。

 という状況で、局側が人気芸人を使って『水ダウ』のような攻めた企画を仕掛けたい、という気持ちは分からなくもないのですが……『水ダウ』や『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)などの人気番組は、一流のスタッフが時間とお金をかけているからこそ成立している企画ばかり。

 ローカル局の予算と経験値が低いスタッフが真似しても、ただ雑なパクリ番組になる、というのを理解していないんですよね」(芸能プロ関係者)