2023年1月期の連続ドラマの第1話が出そろった。今期は吉高由里子(34)・北村匠海(25)主演の『星降る夜に』(テレビ朝日系)、広瀬すず(24)・King&Princeの永瀬廉(23)主演の『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)、井上真央(36)・佐藤健(33)・松山ケンイチ(37)が出演の『100万回 言えばよかった』(TBS系)など、恋愛を主軸に置いたドラマが3作品放送されている。
吉高由里子、広瀬すず、井上真央は3名ともNHK連続テレビ小説のヒロインを経験し、主演作品が多数ある売れっ子女優だ。「三つ巴対決」の様相を呈している恋愛ドラマ3作だが、どれが一番面白いのか――。そこで本サイトは、ライターやドラマのノベライズ作家として活躍する木俣冬氏に話を聞いた。
木俣氏は、「どの作品も、真っ向から“恋愛モノ”というより複数の要素が絡んでいます」と話す。
「吉高さん主演の『星降る夜に』は、ヒロインの雪宮鈴が産婦人科に勤めていて、“生きる”、“生まれる”ということに関する方向性に生きている人。一方、北村さんが演じている柊一星が遺品整理、死というものと関わっている人で、年齢差が10歳ある。ドラマはいきなりキスシーンから始まっていて、俳優たちの行動やコンセプトの深さも“グイグイ来る”強さを感じる作品だと感じました。
広瀬さん主演の『夕暮れに~』は、画面と音楽がすごく綺麗でした。プロモーション映像のような、いい雰囲気の映像だと感じましたが、田舎から上京してきた野生児のヒロイン・浅葱空豆が都会で嵐のように動き回る……というストーリーは、ゆったりしたドラマが好まれる今の時代に合っているのかな、とやや疑問に思いました。ただ、そこであえてのグイグイ来るヒロインを作っているのが面白いところかもしれません。広瀬さんが元気な分、永瀬さん演じる相手役の海野音がおとなしかったので、今後に期待ですね」(木俣冬氏=以下同)