■ジュリー社長も戦々恐々とするアイドルグループ
日本の音楽業界において、ボーイズグループの頂点に君臨するのは、やはりジャニーズ勢だ。過去いくつかのボーイズグループがジャニーズの壁に挑戦してきたが、ことごとく跳ね除けられてきた。そんな状況を逆転させるかもしれないのが、BE:FIRSTなのだ。
「ジャニーズ事務所社長・藤島ジュリー景子氏のお気に入りといえば、なにわ男子、Aぇ!group、関ジャニ∞ら関西ジャニーズのグループなんです。歌って踊れるメンバーというよりは、バラエティ色が強いタレントが多いですよね。
だからこそジュリー社長は、BE:FIRSTはもちろん、JO1なども含めて、Kポップグループとも対峙しうるパフォーマンススキルの高いボーイズグループを、強大なライバルとして恐れているわけです。ジュリー社長は、JO1がテレビに映ると、すぐにチャンネルを変えるほど嫌っていると聞こえてきますね」(前出のレコード会社関係者)
ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が原因で、今年は紅白におけるジャニーズの出場枠が削られるとの噂も絶えない。そんな中で急成長を見せてきたBE:FIRSTの存在は、確かにジュリー社長体制下のジャニーズにとっては相当な脅威となってきそうだ。
「昨年、22年末の紅白におけるジャニーズ枠は6枠でしたが、加害問題を受け、3枠程度に減る可能性が高いと言われています。そうなったら、躍進するBE:FIRSTが2年連続で紅白に出場する可能性がかなり高くなる。
2年連続の出場となれば、演出はより凝った、豪華なものになってくるのではないでしょうか。そのBE:FIRSTのパフォーマンスに影響されてファンはまた増える――ジュリー社長の気は休まらないかもしれませんね」(前同)
長年続いてきたジャニーズ帝国による男性アイドルグループ一強時代。そんな業界絵図が今、大きく塗り変わろうとしているようだ。