■「万太郎の足かせ」だと要自身が言及

 6月8日配信の『TVガイドweb』で要は田邊教授に関して、

《田邊教授は万太郎の才能がどんどん開花していく姿に嫉妬しながらも、東京大学植物学教室の教授の立場として、うまく利用できないかなと考えます。そして、自由奔放にどんどん進んでいく万太郎を、自分の手の届く範囲につなぎ留めておきたいという思いがどんどん強くなっていき、万太郎の足かせに変わっていきます》

 と、コメントしていたが、その通りの流れになりつつあるのだ。

「長身でスタイル抜群のイケメン俳優の要さんといえば、その清潔感あふれるビジュアルからレスキュー隊長だったり、刑事や弁護士など善玉の役が多いですよね。デビュー作の『仮面ライダーアギト』(テレビ朝日系)に至っては “武骨で不器用だけど生真面目で何からも逃げない刑事”という役でしたが、監督がオーディションで顔を見た瞬間に“あ、氷川誠(役名)だ!”と一発で確信した、というエピソードまであります。

 しかし、4月クールの福山雅治さん(54)主演ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)で、すべての元凶とも呼べる極悪人を演じ、大いに注目を集めていました。『らんまん』でも、田邊教授が悪役のような存在感を出していますよね」(特撮ライター・トシ)

 田邊教授に対して視聴者からは、

《田邊教授の要潤が超悪役の顔を見せてきたぞ。前々から悪いヤツじゃないかと思ってはいたけどやっぱりか》
《まだまだどんな人かわからない田邊教授。ついつい悪い方に思いがちなのは、ラストマンの要潤がああだったからか》

 などなど、さまざまな声がSNSに寄せられている。

「年配だったりキャリアのある人間が、主人公の“障害”となって立ちはだかる。朝ドラあるあるな展開です。最終的にはこういったキャラはツケが回って失脚して落ちぶれるか、改心して和解することが多いですよね。

『らんまん』は実話に基づいた作品で、田邊教授にもモデルとされる人物がいます。その人物の生涯を紐解くと、ドラマの今後の展開も見えてくるところはありますね。もちろん、大胆な解釈を加えてひねってくる可能性もありますが」(前出のテレビ誌ライター)