■ジャニーズが「TOBE」に厳しくなれない“2つのトラウマ”

 8月末に退所が控えているKis-My-Ft2北山宏光(37)は、滝沢氏のことを兄のように慕っており、かつて滝沢氏がパーソナリティーを務めたラジオ番組に出演した際には「もし何かあったら、なんでも言ってきてください。すぐに飛んでいきます」と感謝の手紙を読み上げていた。彼が「TOBE」に合流するのも時間の問題だと見られている。

 6月22日発売の『女性自身』(光文社)は、滝沢氏が年末に東京ドームで“お披露目公演”を計画しているとも報じていた。

「元副社長が立ち上げた新会社に退所したばかりのタレントが露骨な“移籍”をし、ドーム公演が控えていると報じられるなど、滝沢氏はジャニーズとバチバチな抗争も辞さないような姿勢ですよね。こんなことは旧来の芸能界ではありえないことでした。

 しかし、まだジャニーズサイドが滝沢さんの動きに怒り心頭だという噂すら聞こえてこない。その理由は、今まさにジャニーズ事務所に“ジャニー氏の加害問題”がのしかかっているからでしょうね」(前出の芸能プロ関係者)

 元Jr.たちの告発を受け、5月14日に藤島ジュリー景子社長(56)が謝罪動画と文書で声明を出したほか、ジャニーズ事務所は第三者委員会的な役割を担う「再発防止特別チーム」を設置するなど、対応に追われている。

「今は、外部のことをとやかく言えるような状況や立場にないということです。ただ、これ以外にも同社には大きな“2つのトラウマ”があり、ジャニーズサイドは『TOBE』に厳しい態度を取ることができないのではないか、と関係者の間では話されています。1つが公正取引委員会の一件です」(前同)

■元SMAPの3人に圧力をかけた疑惑で公取委から「注意」

 2019年7月、元SMAP稲垣吾郎(49)、草なぎ剛(48)、香取慎吾(46)のテレビ出演に、ジャニーズ事務所が圧力をかけたとして、公正取引委員会から注意されていたと報じられた。

「この一件があり、ジャニーズサイドはテレビ局や辞めていったタレントに“圧力をかけている”と思われることを非常に気にしているそうなんです。もし再度、公取委の注意が入ってしまったら今度は社長のクビが飛ぶことになりかねない。

 だからこそ、『TOBE』に怒りを示すようなこともできませんし、滝沢氏は、ジャニーズサイドが何か言ってきたら『TOBE』が“公取委に報告します”というアクションを起こしかねない。滝沢氏サイドはそういった事情が分かっているから、ガンガン攻勢をかけているともささやかれています。

 そしてジャニーズサイドが抱える“もう1つのトラウマ”が国税庁絡みの一件です」(同)