■「お年玉や補助金」絡みで国税庁からにらまれた過去

 2022年12月、ジャニーズ事務所とグループ会社2社が、所属タレントに渡していた「お年玉」を経費として計上し、所得税の源泉徴収を行なっていなかったとして、東京国税庁による税務調査で、約4000万円の追徴課税をされていたことが報じられた。

 お年玉は毎年年始に渡されており、2022年までの5年間で総額約9000万円に上ったとされる。

 これとは別に、ジャニーズ事務所とグループ会社3社が2021年までの5年間に約65億円の申告漏れを同国税局から指摘されたことも明らかになった。その中には、国がコロナ禍で中止になったコンサートの補填をする「コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金」に関するものもあった。

■タッキーは“ジャニーズのトラウマ”を把握しているからこそ攻勢に出ている!?

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

「ジャニーズ事務所は、お年玉も申告漏れもすでにしっかりと納税を済ませていると説明しましたが、お年玉の件は朝日新聞が、申告漏れの件は読売新聞という大手一般紙が報じてかなり大きなニュースになりました。

 実は当初、国税庁が狙っていたのはメリー喜多川氏(享年93)から娘のジュリー氏への財産分与、遺産相続絡みの税金のところで不備があったのではないかという疑惑だったとされ、長らくにらまれていたとも言われています。結果、落としどころとしてお年玉と申告漏れということになったようですが。

 ただ、公取委と国税庁という国の機関2つににらまれているという過去がトラウマになっているようで、かつ現在はジャニー氏の加害問題もある。滝沢さんはこれらの状況をすべて把握し、これまでの芸能界ではありえなかった“やりたい放題”とも言えるような攻勢をかけているのではないか、とも関係者の間では話されていますね」

 旧来の芸能界の慣例にとらわれない「TOBE」の一気呵成の勢いで、男性アイドル業界の勢力図は塗り替えられることになるのだろうか!?