■スレッズは平和な空気が流れている

 なぜ、こうした現象が起きてしまうのか――。

「芸能人を相手に暴言をツイートすれば、内容が何であれ注目を浴びる確率は高い。そして“いいね!”がついたり、まとめサイトに載ったりする。それで承認欲求が満たされる。そんなユーザーが多いんですよね。

 そうした状況のなか、新たにスレッズが誕生したわけです。現時点では平和なSNSなので、ツイッターに比べて芸能人も安心して投稿できているんじゃないでしょうか。ツイッターに比べると、インスタグラムにユーザーが近いことも影響していると考えられます。インスタも荒れることはありますが、ツイッターに比べると基本的に平和ですからね」(前出のエンタメ誌編集者)

 たとえば、篠田麻里子(37)のアカウントがいい例だ。篠田は離婚騒動で大きく好感度が低下してしまい、ツイッターでは何をやっても荒れる状況に陥っているが、スレッズはリプライ欄がまったく荒れていない。

「このまま進めば、ツイッターのような拡散力を持ちながらも、炎上のリスクが低い、芸能人にとって天国のようなSNSとなるかもしれません。DM機能がないことも、一部ユーザーが他のSNSで嫌がらせをしているような現状を把握してのメタ社の配慮かもしれませんね。

 ただ、このままユーザーが増え続ければ、最終的にツイッターのように悪意を持った人も増えてしまうのではないか、という懸念もありますが……」(前同)

 ツイッターとインスタグラムのいいとこどりとも言えそうなスレッズ。いつまでも平和なSNSであってほしいが、果たして――。