■韓国から日本エンタメ界に“黒船”が襲来

 これまで男性アイドルといえば、数十年にわたってジャニーズ事務所の一人勝ち状態だった。ところが、

「現在は、“エンタメ大国・韓国”という黒船が襲来してきている。これまでの芸能界のしきたりや慣習がどうとか、ジャニーズがどうこうとは言っていられる場合ではない、という状況なんです。

 SMAPが解散し、が活動休止、キンプリから平野さん、神宮寺さん、岸優太さん(27)が脱退し、今や日本でも、ナンバーワン人気の男性アイドルグループはBTS、といった感じですからね」(前出の芸能プロ関係者)

 インスタフォロワー数驚異の958万人を誇る日本人メンバーの中本悠太(27)を擁するNCT、若い女性を中心に圧倒的な人気を誇るSEVENTEEN、Stray Kidsなど、続々と生まれるK-POPグループは日本だけではなく、東南アジアや欧米をも席巻しつつある。

※画像はStray Kidsの公式ツイッター『@Stray_Kids_JP』より

「Stray Kidsは8月から10月にかけて4大ドームツアーを、SEVENTEENは9月から12月にかけて5大ドームツアーを予定していますが、ジャニーズの人気グループであっても皆がドームコンサートができるとは限りませんからね。

 今や、若い女性は東京では原宿よりも新大久保に好んで行くほど。日本でのK-POP人気は凄まじいものがある。さらにここにきて『HYBE』が“本気を出す”とも聞こえてきています」(前同)

■「HYBE&UMG」のタッグでグローバルな展開が可能に

 韓国の総合エンターテインメント企業・HYBEには、BTSをはじめ、ENHYPENジャスティン・ビーバー(29)、アリアナ・グランデ(30)などの世界的アーティストが所属している。

 同社は2022年12月、日本法人である「HYBE JAPAN」は新法人ならびに新レーベルとして「株式会社NAECO(ネイコ)」を設立し、女優の平手友梨奈(22)が移籍している。

「HYBEが今後、若手のスターグループを日本にガンガン連れてくるようなんです。同社であればBTSとのコラボイベントなども可能でしょうし、そうなればとんでもない数の動員が期待できます。

 また、世界的レコード会社のユニバーサルミュージックグループ(UMG)とアメリカを拠点とするガールズグループを立ち上げる計画を2021年11月に発表していることからもうかがえますが、両社は極めて近い関係にあり、BTSをはじめ、UMGと契約しているアーティストも少なくありません。グローバルに楽曲やプロモーションの展開ができるんです」(同)