7月16日より、堺雅人(49)主演のTBS日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜21時~)がスタートする。
脚本・監督は、堺と2013年に放送されたドラマ『半沢直樹』(同局)でタッグを組み20年には続編も製作したディレクター・福澤克雄氏(59)だ。放送まであと4日。しかし、その内容は放送まで一切非公開。徹底した極秘スタイルを貫く背景には、TBSの社運を賭けた“思惑”があったようだ。
スポーツ紙デスクが言う。
「共演者は阿部寛さん(59)、二階堂ふみさん(28)、松坂桃李さん(34)、役所広司さん(67)ら超豪華俳優陣に加え、元宝塚トップスター・珠城りょうさん(34)、歌舞伎役者・坂東彌十郎さん(67)、声優・林原めぐみさん(56)など、各界のスターが集結。一方で、ストーリーや役どころなどといった中身は一切ベールに包まれたままです。
これまでに公開されたティザー映像から分かるのは、日本と中央アジアを舞台とする、アドベンチャードラマということぐらい。ただ制作費は億超えだといい、昨今の地上波ドラマとしては異例の大規模予算であることは間違いありません」
モンゴルに滞在し、2カ月超の大規模ロケを敢行したという同作。
「ウランバートルからゴビ砂漠に至るまで、移動距離だけでも一万キロ。現地スタッフやエキストラも数百人起用しています。現地で放牧されていた馬を1か月かけて調教して乗馬シーンを撮影。過酷な環境下でのロケだったようです。一度、用事があって出演者のマネージャーに連絡したら、留守電が中国語の音声でした。現地にどっぷりなんだなと思いましたよ」(前同)
それにしても、なぜ「詳細は秘密」なのか。
「これまでTBSでは、監督が脚本をいじるのはタブーだったんです。そんなことを許していたら現場で監督の権限が強まり過ぎてしまう。一方で、出演陣からは脚本に不満が出ることがあるのも事実。原作ありきのものは、演出面で難しい部分が出てくるんです。テレビ離れが進む中で、局としてもスタークリエイターを前面に押し出そうという機運になりました。
つまり、“この人のドラマなら見たい”という人物を大々的に起用しよう、ということです。その第一人者として社内で白羽の矢が立ったのが、『3年B組金八先生』シリーズや『華麗なる一族』など数多くのドラマに携わり、『半沢直樹』を生み出したヒットメーカーとして名高い福澤さんでした。
ヒットするかで今後のTBSのドラマ制作の方針が変わると言っても過言ではない。ゆえに極秘スタイルを徹底してるんです。福澤さんは来年、定年を迎え、『VIVANT』が局員として最後の作品にもなるとも言われていて、そこも関係していそうですね」(同)