■気になる『VIVANT』の中身は――
『VIVANT』は、福澤監督が初めて原作を手がけた完全オリジナルストーリーだ。
「もう一つTBSの大きな思惑として、IP(知的財産)戦略があるようです。自社が生んだ知的財産によって、商品そのものの売上だけでなく、グッズ販売やコラボイベントなどにより、ライセンス使用料が得られるビジネスのことです。
まず、自社の社員が書いた脚本を書籍化すれば、その印税は自社に入ってきますよね。Netflixのような動画配信サービスも含めて複合的に盛り上げ、儲けていこうという計画です。まずは『VIVANT』でやってみて、ということなのでしょう」(前出のスポーツ紙デスク)
7月10日放送の『金ドラ&日劇ナビ』でチラ見せされた『VIVANT』撮影の裏側は、旅客機の実機をチャーターしたり、空港では到着ロビーごと貸し切ったりして撮影したほか、政府宮殿前でのロケ、道路を封鎖するなか馬が疾走するシーンなど、撮影地であるモンゴルも国をあげての応援体制だったことが紹介された。
制作会社関係者が明かす。
「ドラマの中身の実態は、自衛隊内にある機密スパイ組織です。日本に降りかかる有事を、主演の堺さんが身を挺して守るというストーリーだといいます。堺さんが演じるキャラクターは、まっすぐで強い半沢直樹みたいな人物とのことで、キーワードは“人間関係”。
番組公式のインスタグラムには、モンゴルロケでパトカーがずらりと並んでいるシーンがありますが、日本版『007』のようなものになるのではないでしょうか」
主役級が揃い踏みする『VIVANT』。福澤監督と堺のタッグが、ドラマ界に一石を投じるか。