■“令和のカメレオン女優”の片りんを見せている森

 ドラマ制作会社関係者が話す。

「森さんはまだ21歳ですが、カメレオン女優の片りんをのぞかせています。たとえば直近では6月23日公開の主演映画『君は放課後インソムニア』では“不眠症に悩む女子高生で、天文部の活動を通じて同じ悩みを持つ男子と仲良くなる”という役を演じていました。

『真夏のシンデレラ』を比べると、森さんは本当に顔が違います。クラスによくいる、ちょっと不愛想だけど少し打ち解けるといろいろと会話してくれる、等身大の女子高生を非常にナチュラルに演じていましたね」

※画像は映画『君は放課後インソムニア』の公式インスタグラム『@kimisomu_mov』より

 また、森は2018年の映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞したことで知られる是枝裕和監督も絶賛しており、自身が監督を務めたNetflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』の主演に森を選んでいる。「森さん見てしまったらほかの子は選べないなと思った」と、1月9日の配信記念イベントで是枝監督はコメントしていた。

「『舞妓さんち』では、純朴でおとなしい青森県出身の16歳の少女・キヨを演じていました。こちらは、純朴でマイペースながらも、家事全般をしっかりこなせる、やはり等身大の少女を完璧に演じていた。

 さまざまなタイプのカメレオン俳優いますが、森さんの場合は“等身大の女性”を違和感なく、かつ役ごとに多くのパターンで演じることができる。今回の『真夏のシンデレラ』も、サバサバした性格で男勝りな、サップ(マリンスポーツ)のインストラクター。“超カメレオン俳優”になっていきそうな森さんの演技力が、作品に良い影響を与えて、視聴者が増えることにつながればいいですよね」(前同)

 初回から視聴率面では大コケしてしまった『真夏のシンデレラ』。主演の森の力で、リカバリーできるか――。