■“破水しても余裕”“足を閉じて出産”……酷評された雑描写

『ちむどんどん』で暢子(黒島)は沖縄料理「にんじんしりしりー」のお弁当を取りに厨房に入った直後、陣痛が来ていないのに破水してしまう。

 しかし、一瞬で床にまで流れる破水にもかかわらず、初産の暢子はまったくパニックになっていないばかりか、とぼけた感じで「にんじんしりしりー、それだけ清恵さんに(渡してあげて)」と話す余裕ぶり。

 その後すぐに病院へ運ばれたが、“分娩台で足を開脚していない。しかもそれをアングルで誤魔化せていない”“いわゆる『ヒッヒッフー』がただの腹式呼吸”と、ツッコミどころ満載の絵面となっていたのだ。

 黒島の演技にも緊迫感や迫力がなく、

《宮沢氷魚「コウノドリ」に出演していたのか!!あれだけリアルな出産シーンを間近で演じていたのか!!ちむどんどんの出産シーンはどんな気持ちで演じていたのだろう?!》
《色々足りないから借りて来た赤ちゃんにしか見えんのよ。見せ場なのにこんなに感動しない出産シーンは初めてだ。朝ドラで一番良かったのはまんぷくの福子!経験者だから、だけじゃないと思うよ》《ちむどんどん、出産シーンがリアリティなさすぎてびっくりした…あれは余裕こきすぎでしょその点、この間見始めたコウノドリの中学生の出産シーンはリアルだったな〜》

 と、前述の『まんぷく』や、リアルな医療ドラマ『コウノドリ』を例に、批判する声が多く寄せられていたのだ。「破水をギャグシーンみたいに描写するな」といった厳しい声も、多く寄せられていた。

「寿恵子演じる浜辺さんの演技力は高いし、『らんまん』は脚本や演出に特別に不自然なところはありません。作品によっては出産シーンが描かれず、事後報告のナレーションだけで済ませるパターンもありますが、果たして『らんまん』ではどう描かれるのか。近々、寿恵子・浜辺さんがママになるわけで、その姿も楽しみですね」(前同)

 まだ22歳の浜辺にとっては、役者として一皮むける瞬間となるかもしれない――。