■野性味あふれるファイトスタイルが話題に

 第1話でゲントは突然にウルトラマンの変身能力に目覚め、夜の池袋に出陣。そこではビルをジャングルジムのように登ってから敵にとびかかったり、非常に野性的な戦闘スタイルで戦った。その姿は、まるで細身のキングコングだ。

 そして、何より注目を集めたのがブレーザーの声。ウルトラマンといえば「ヘアッ」「シャッ」というかけ声のイメージがある。これまでも「イーサー!」や「シャオラッ!」など変わり種の掛け声はあったが、ブレーザーはその斜め上だ。公式では「ルロロロロロロロロロロィ!!」と表記されている巻き舌気味の叫びは、まるで野生動物の雄たけびのような荒々しさだ。戦うとき、怪獣から部下を守ろうとするときに、威嚇するように力強く叫ぶのである。

《ブレーザーSHAKEのキムタクぐらい巻くし、あの番宣でめちゃくちゃ雄叫ぶし、だいぶ困惑したけど面白かったなぁ》
《「新しいウルトラマンはちいかわ(※ナガノ氏による人気ツイッター漫画)のウサギみたいな喋り方するし ちいかわのウサギみたいに戦う」で ウルトラマン見たこと無い層にもブレーザーをリーチさせて行きたい》
《あーそうだ!ブレーザーの戦い方になんか既視感あると思った‼️(エヴァンゲリオンの写真を添えて)》

 などなど、既存のキャラクターを連想する声も多く寄せられている。

 そして、大人の視聴者も虜にしているのが、『シン・ウルトラマン』に勝るとも劣らない、まるでSF映画のような本格的な画作りだ。本作は、歴代のTVシリーズでも特に現実的なミリタリー描写に気合いが入っている。

 まず、武装して空から現場へ舞い降りるチームの面々や、近くのビルを臨時の作戦室にして双眼鏡で爆撃の成功を視認する描写。「○○、送れ!」という無線を使う際にお決まりの自衛隊用語。リアルな池袋を再現したミニチュアなどだ。