昨年、斎藤工(41)主演、長澤まさみ(36)がヒロインを務めた映画『シン・ウルトラマン』が社会現象を起こした、ウルトラシリーズ。
長年愛され続けているコンテンツだが、7月8日には、蕨野友也(わらびの・ともや/35)主演の最新作『ウルトラマンブレーザー』(テレビ東京系)の放送がスタートした。
放送当日は番組名がツイッターの世界トレンド1位を記録したほか、11日現在はYouTubeの公式見逃し配信が540万再生(7月15日7時現在)を突破するなど、近年のテレビシリーズでもトップクラスの盛り上がりを見せている。
まず、放送前から『ブレーザー』の従来のシリーズとは大きく違う主人公像が注目されていた。
多くの人が思い浮かべるウルトラシリーズの主人公といえば、“対怪獣対策チームの若手隊員”だろう。本作にも、地球防衛隊「GGF」管轄で主人公が所属している少数精鋭の特殊部隊「SKaRD(英語で『特殊怪獣対応分遣隊』の頭文字)」が存在する。
しかし、『ブレーザー』の主人公ヒルマ・ゲントは57年続くTVシリーズでは史上初となる「隊長」の地位に就いており、しかも7歳の息子がいる設定だ。演者の蕨野も、今年で17年目のベテランである。
そして、ゲントが変身するウルトラマンブレーザー(声・スーツアクター:岩田栄慶)も、身体は血管のように張り巡らされた赤と青のラインで彩られており、前鋸筋や腹斜筋など筋肉の隆起が実に生物的。たとえるなら、ボディビルダーのように強調されている。
顔も、目の上に左右非対称に配置されたクリスタルがあり、従来のウルトラマンとはかなり雰囲気が違う。こうしたビジュアル面でも、放送前から注目を集めていた。
そんなブレーザーだったが、初登場シーンで、従来のウルトラマンとあまりにもかけ離れたファイトスタイルや声を披露。多くの視聴者に衝撃を与えている。