■『キングオブコント』に向けたネタ作りの裏側を明かしてくれた!
――なるほど!楽しみですね。ちなみに、『キングオブコント』に向けたネタは何本作っているんですか?
本間 2本です。いっぱい作った中で、とりあえず1本。いちばん強いのを選んで勝ち上がって、そこからまた2本目をという感じです。先輩とかに相談して、「その2本目のネタは良くないんじゃないか」とか言われたら、変えたりしますけど。でも、基本的には「これとこれで行こう!」で進めます。
――それは、自信のある1本を選ぶのか、それとも「これとこれ」と複数ネタを選んで進めていくのか、どっちですか?
本間 これまでの経験上、まず「これが1本だな!」っていう感じで決まります。
伊藤 どっちか微妙なものもあると思うんですけど、それでもまず1本選びます。
中嶋 準々決勝用に。
本間 予選がいっぱいあるので。とにかく1番強いネタを。途中で負けるわけにはいかないので、1番強いネタから出します。
――決勝に進んだ場合、一番強いネタは1本目と2本目のどっちに持っていきますか?
本間 たぶん、僕らに限らず、みんな1本目だと思います。そこで出し惜しみして2番手のネタで負けたら元も子もないから、みんな強いのから出します。それでグループのイメージ作りというか。1本目で“面白い!”って空気を作らないといけないんです。
――今年のや団はこれだ、みたいなネタを用意すると?
本間 そうです。それを1つ選ぶ感じです。
――ネタの作り方、ブラッシュアップ方法の力の配分を教えてください。合計100%として、たとえば「1本目が80%、2本目は20%」みたいな感じ?
本間 とりあえず、準決勝まで……。
伊藤 準々決勝から準決勝まで、1か月の間があるんですよ。
本間 だから、その期間で2本目をブラッシュアップできる。昨年は、1本を準々決勝までに仕上げて、準々決勝から準決勝の間に2本目を仕上げて。決勝に行ってから、その2本をさらに仕上げる感じでした。1回しか決勝に行ったことがないのでルーティンにはなってないですけど、昨年はそうでした。
伊藤 これはグループによってそれぞれ違うかもしれません。
――今回の単独ライブでは、少なくとも『キングオブコント』用のネタが1本入っていますか?
本間 もしかすると、入っているかもしれません。でも、今回の単独ライブでダメだったらまた違う過去のいいネタをブラッシュアップするかもしれません。とにかく最後のあがきですね。そこから出ればいいなって感じです。
本間 配信ライブを見てもらったら、『キングオブコント』で“このネタ、単独でやっていたやつ!”となるかもしれません。そういう可能性があると思って、ぜひ配信ライブも見てもらいたいです。
【INFORMATION】
や団単独ライブ「高円寺リベンジ」配信視聴チケット
・料金 2500円(税込)
・発売日 6月15日(木)正午12時00分より発売開始
・視聴期間 7月15日(土)18時00分~7月23日(日)23時59分まで
・購入URLアドレス https://tiget.net/events/250032
や団
ソニー・ミュージックアーティスツ所属のお笑いトリオ。2005年に本間キッド ・中嶋亨・海野健太郎の3人で結成するも、2007年に海野が脱退。新たにロングサイズ伊藤が参加し、現在のメンバーとなる。『キングオブコント』第1回(2008年)から出演し続け、2022年についにファイナリストに選ばれ知名度を大幅に上げ、現在に至る。
本間キッド 1982年12月23日生まれ。埼玉県出身。お笑いトリオ「や団」のツッコミ(ネタによってボケ)・ネタ作り担当。お笑いトリオネプチューンに憧れて芸人の道を志した。趣味はプロレス・格闘技観戦、Tシャツ収集。
ロングサイズ伊藤 1981年3月22日生まれ。神奈川県出身。「や団」のボケ・演技担当。183cmの高身長とアクロバティックな芝居でコントを盛り上げる。 趣味はスポーツ全般。
中嶋享(なかしまとおる) 1982年6月23日生まれ。埼玉県出身。「や団」のボケ(ネタによってツッコミ)担当。ラーメンにかける熱量はすさまじくラーメン食べ歩き歴21年。2019年には614杯ものラーメンを食しており、芸能界ぶっちぎりのラーメン大好き芸人である。