草なぎ剛(48)主演の月10ドラマ『罠の戦争』(フジテレビ系)が、平均世帯視聴率が9.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好スタートを切ったが、クセの強い演出やご都合主義の展開に、違和感を覚えたという視聴者の声もあるようだ。

 同ドラマは、前期放送の話題作『エルピス』と同じカンテレ制作で、15年放送の『銭の戦争』、17年放送の『嘘の戦争』に続く、草なぎ主演の復讐シリーズの第3弾。愛する家族を傷つけられた議員秘書が、知略を尽くした“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメント。

 草なぎが演じる主人公・鷲津亨は、与党・民政党の議員、犬飼孝介(本田博太郎/71)の第1秘書。20年前、路頭に迷っていた自分に手を差し伸べてくれた犬飼に恩義を感じ、彼の“陰”となって奔走。支援者たちの陳情をさばき、スキャンダルの種をつぶし、必要があれば誰にでも頭を下げてきた。

 一方、犬飼は、付き合いの良さと得意の土下座、鷲津の献身的なサポートにより、内閣府特命担当大臣にまで上り詰めたが、女性を軽視した発言で世論の強い反発を招き、幹事長・鶴巻憲一(岸部一徳/76)や内閣総理大臣・竜崎始(高橋克典/58)たちから、どこか冷ややかな目で見られている。