■ツメの甘さが気になる

 6年ぶりに民放の連ドラ主演を務める、草なぎの圧倒的な演技が好評で、視聴率も同枠ドラマとしては好成績な一方、本田の草なぎに対する、「わしずぅ」と呼びかけるクセのある演技に、「言い方がツボりすぎて、なーんか憎めない」「ドラマとはいえヘドがでそう」などと、賛否の声が分かれている。

「“わしずぅ”は話題作りのネタでしょうね。たしかに、今期1番の話題作ですが、気になる点もあります。鷲巣が不正献金を着服したと脅す証拠が、猿岡との握手写真だけとか、犬飼の謝罪原稿を入れ替えたのは、鷲巣だとバレバレなのに誰も疑わないなど、視聴者のツッコミが少なくありません。ストーリー展開を優先させた結果だと思いますが、ツメの甘さを感じますね」(テレビ関係者)

 ほかにも、若い女性私設秘書に挑発されたからといって、議員会館で堂々と虻川がパワハラする間抜けさなど、ご都合主義なシーンがあり、シリアスな内容のドラマだけに違和感を覚える。このツメの甘さが解消されれば、本作が前期放送の『silent』以上のヒットになる可能性は大きい。