■“国民的彼氏”も演出は超ストイック

 また、今年2月16日発売の『女性セブン』(小学館)のインタビューでは、神宮寺は演出を始めて変化したことについて、暇さえあればキンプリの曲を聴くようになり、セットリストを想定したときにつながりがいいか悪いか、すぐに判断できるようになったと話している。

 ドーム公演のリハーサルとドラマの撮影時期が重なってしまった際には、公演前日に『NANANA』の振付を担当した平野と高橋ホテルの部屋に呼んで、特別レッスンをしてもらったと、苦労した点も赤裸々に語っていた。自らも含めて、絶対に妥協はしない、徹底的にやり尽くす“鬼演出家”の一面を持っていたというわけだ。

 もっとも、前述の『文春』では、平野も、自分が映画撮影で多忙なのにスタジオを用意して、メンバーを集めて新曲MVの自主練をした、という話が報じられている。こういう話が数多くあっても“厳しすぎる”という不満の声はほとんど聞こえてこない。キンプリは、本当にストイックな集団の集まりだったのだろう。

「こうした姿勢は、『滝沢歌舞伎』を筆頭に厳しい演出家として多くの舞台を手がけてきた滝沢氏にとっても非常に頼もしく見えたのでしょう。だからこそ、2019年のコンサートでも松本潤さんに演出のすべてを渡さず、キンプリの5人に任せたのでしょう。

 本来なら管轄の違いもあってそこまで縁のなかった滝沢氏とキンプリがこうして接点を持ち、それが回りまわって、脱退・ジャニーズ退所を経ての、今回のTOBE合流へとつながったのかもしれませんね」(前出のワイドショー関係者)

 7月14日のTOBEの生配信では、元IMPACTors、新たにIMP.として生まれ変わった7人をTOBEに向かい入れた平野と神宮寺。滝沢氏と2人の関係は、どんどん強固なものになろうとしているようだ。