■「誰もやらないことをやったという点において“赤西仁”らしい」
ライブを堪能したという島田氏だが、赤西の“出戻り”については「本当にそんなことあるんでしょうか?」と疑問符を浮かべる。
一度辞めた会社に戻る“出戻り転職”自体は、最近注目されている。企業人事に詳しい人材コンサルタントが説明する。
「昔は、途中で辞める人間は裏切り者扱いでした。でも今は一度外に出た人材を再雇用することに対して、必ずしもネガティブな見方ばかりではありません。人材難において、出戻り組はすでに企業風土がわかっていて、外部で学んだことを即戦力として活かしてもらえるなど、メリットは大きいためです。
ただ、デメリットもある。ついつい“だからダメなんだよ”と上から目線でものを言ってしまったり、偉そうになってしまったりする。好待遇も求めがちです。また、最も大事なのは最初の辞め方。そこが円満でないと、受け入れ側もなかなか難しい」
実際問題、赤西がジャニーズ事務所から気持ちよく送り出してもらったとは言い難い。
「退所の経緯が経緯だけに、KATーTUNのメンバーにしてみても“何を今さら”という思いがあってもおかしくありません。出戻るとしても、まずは彼らに受け入れてもらうところからでしょうね」(前出のスポーツ紙記者)
そんな赤西だが、ソロとしての活動は順調そのもの。熱心なファンも多く、音楽活動以外に、ファンクラブやグッズ販売などで年間数億円の売上は堅いともいわれている。前出の島田氏は「現状、赤西さんは自由にやって収入もあって、満足しているように思う」としながらも、こう続ける。
「もし、本当にジャニーズ事務所に戻ったら、誰もやらないことをやったという点において“赤西仁”らしいのかもしれませんね」
赤西の“天敵”だったメリー氏はもういない。加えてジャニー氏の加害問題、止まらない人材の流出というジャニーズ事務所未曾有の危機が、赤西の出戻りを後押しするのかもしれない――。