■10年以上前からあった”なるべくジャニーズとかかわらない”形にする動き
デビュー時、平均年齢は嵐が16・6歳、NEWSは16・7歳、Hey!Say!JUMPが15歳、SexyZoneは14・2歳。すべて10代のフレッシュな顔ぶれで、人気を獲得してきた。
「ただ、ジャニーズとしても10代をメインにするのが厳しくなってきた。15年はSexyZoneが続投、19年はデビューから5年経っていたジャニーズWESTが起用されました。Aぇ! groupが担当するとなったら、平均年齢は24・8歳とJr.としては高めであるものの、久しぶりのデビュー組として盛り上がる話ではあったのですが……」(前出の民放キー局関係者)
Aぇ! groupの登場の場が消滅するきっかけとなったのは、今年3月にイギリスの公共放送BBCが報じ、日本でも大きく取り沙汰されるジャニー氏による加害問題だ。ベテランスポーツ担当記者が言う。
「海外の目は日本の人たちが思っている以上にシビア。BBCによる報道や、4月にカウアン・オカモト氏(27)らが行なった外国特派員協会での記者会見など、ジャニー氏の加害問題は今や世界中に発信されている。
その最中、世界大会という場でジャニーズ事務所所属のタレントを使うということについて、フジテレビのスポーツの現場からも疑問の声がなくはなかった。また、日本バレーボール協会も“炎上したくない”と及び腰ではあったようです。大会からジャニーズ事務所のタレントが外れることに関しては安堵しているというのが本音ではないでしょうか」
ただし、加害問題とは別に10年以上前から”なるべくジャニーズとかかわらない”形の大会にする動きはあったという。
「当初は、スペシャルサポーターとなったジャニーズグループが、試合前にコート上で大会テーマソングを歌い、派手なダンスパフォーマンスを繰り広げるのが恒例イベントでした。バレーボールの盛り上げに一役買う体裁になっていますが、まあ新曲のPRですよね。
それが11年の大会から、国際バレーボール連盟によるルール変更で禁止となり、楽曲の披露は番宣番組が中心となりました。要は、徐々にバレーボールの現場からジャニーズが追放され始めていたんです」(前同)