■「横にいて欲しい……」繊細な表情に視聴者がハマる可能性
その後、19年後期に放送された朝の連続テレビ小説『スカーレット』に戸田恵梨香(34)の相手役として出演したことで、松下の知名度は全国的なものとなる。その時の演技を吉田さんは「無礼がない」と振り返る。
「ヒロインである戸田さんと相思相愛になって朝からイチャつくんですが、決して俺が俺がと前に出てくる感じがしないんです。相手に敬意を持っていて、嫌味がない。その姿勢にドはまりする視聴者が続出しました。元々、セリフがない場面でも、顔の表情をキュッと絞ったり、細やかに繊細な感情を表すのが得意。スポットライトを浴びてないところで良い表情をするんです。良い意味で華がない。ひっそり咲く花ですよね」(前同)
今作での松下は、今後いかなる活躍をしていくと見ているのか。
「学園モノなのでメインになる役どころではないのでは。主人公の里奈を支えるような、現実世界でも女性が横にいて欲しいって感じる演技を披露してくれるかも。最高のサブキャストだと思います」(同)
ドラマ評論家からも大絶賛される松下。今後の演技に期待したいと語るのはメディア文化評論家の碓井広義さんだ。
「松下さんは23年4月期に放送され、天海祐希さん(55)が主演した『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』(フジテレビ系)で披露したような、相手に寄り添った演技が魅力。だからこそ、今後はエリートサラリーマンなんだけど、裏の顔がある。そんな二面性のある悪役として主演を張るような演技に期待したいですね」
作品ごとに様々な顔を見せてくれる松下。今作ではどの様な姿を見せてくれるのか。