■“意味深ラストの回収”と“シリーズ化”への期待
『大病院占拠』のラストシーンには、“情報分析官・駿河（宮本茉由）が宛先不明のアドレスからメッセージを受け取り、それを削除しながら不敵な笑みを浮かべる”という演出があった。海外ドラマには謎を残して次への興味を持続させる“クリフハンガー”という手法があるが、この演出も伏線として回収されるのかもしれない。
「オマージュ元とされる『ダイ・ハード』や『２４』もそうですが、このジャンルのドラマは、その気になれば舞台は豪華客船とか超高層ビル、敵の目的もバイオテロ、政治家暗殺など、いくらでも面白いシチュエーションが作れるでしょう。『ダイ・ハード』は全５作、『２４』はスピンオフを除くと全９シーズン制作されました。
人気が出れば映画やスピンオフも作り放題でしょうし、日本で言うと『相棒』（テレビ朝日系）や『踊る大捜査線』（フジテレビ系）がその路線で成功している。日テレと櫻井さんはシリーズ化を期待できる、最高の金脈を掘り当てたのではないでしょうか。その人気を不動のものにするためにも、来年１月に放送されるという話のパート２、『空港占拠』が非常に重要になってきますね」（前出の制作会社関係者）
『大病院占拠』の最終回では、鬼気迫るこれまでの「嘘だろ」と違い、“パパはわたしのヒーロー”と書かれた絵を渡され笑顔で「嘘だろ……」とつぶやく姿を見せた櫻井こと武蔵刑事。だが、またしても災難に巻き込まれてしまうのか――!?
