■国連に名指しされたことで民放主要キー局に起きた大きな変化

 今年3月にイギリス公共放送のBBCがドキュメンタリー番組『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル(Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』を放送して以降、ジャニー氏の一件はジャニーズ事務所を揺るがすほどの問題に発展。

 スイス・ジュネーブにある国連人権高等弁務官事務所も調査を開始。「ビジネスと人権」作業部会の専門家が7月24日から日本を公式訪問中だが、日本政府と日本企業が人権をめぐる義務や責任にどう取り組んでいるかを調査することも明らかに。ジャニー氏の加害問題について関係者から聞き取りを行ない、8月4日に記者会見を行なう予定だという。

 7月19日配信の『文春オンライン』は、9月開催のバレーボール・ワールドカップにジャニーズタレントがいっさい参加しないとスクープ。

 過去30年にわたってバレーボール・ワールドカップではジャニーズタレントがスペシャルサポーターを担当。今回はAぇ!groupが担当する予定だったものの、ワールドカップに出場する参加国から「ジャニーズのアイドルが大会に関わるのであれば出場を取りやめる」と強い抗議があったとされる。

「こうした流れにもかかわらず、ジャニーズタレントをメインに起用する日テレと『24時間テレビ』に批判が殺到しているわけですが、ジャニー氏の問題が勃発したのはBBCのドキュメンタリーが放送された3月半ば。その時点でAぇ!groupと美 少年の出演も決まっていたんでしょうね。日テレは批判覚悟で、このまま突き進むしかないという状況にあるはずです」(前出の夕刊紙記者)

 民放キー局関係者はこう話す。

「民放各局の間でも、国連に“名指しされた”というのは“本当にマズい”となっています。8月4日に会見を予定しているといいますが、そこでこの問題に評価を下すことはないはずです。しかし、調査の終了や感触を話す可能性はある。ただ、大前提として国連に名指しされた時点で“あり得ない”と特に各局の報道関係者は危機感を抱いているといいます。

 現状、日テレ、TBS、フジテレビなどの主要キー局はかなり引き気味で、報道周りのテレビマンからは“ジャニーズと距離を取るべきだ”という意見も出ていますが、ドラマや編成周りはつき合いも深いですから、“すぐには切れない”というのがリアルなところでしょうね」