■「一生懸命なのに、どこか抜けてるヤツ」も原点回帰?

 ちなみに、同作には『ウルトラマンネクサス』や『仮面ライダーギーツ』などに出演歴があり、特撮ファンには有名な俳優・俊藤光利(49)がメインキャストに名を連ねているが、

《(監督や絡む俳優が変わって)演技がブレそうになったのですが、俊藤さんから「怒られてなんぼだから、自分のやりたいことをやってみたら。遠慮が一番ダメ。」と言われました。あの言葉のおかげで、肩の荷が下りたのを覚えています》

 というアドバイスを筆頭に、俊藤が面倒を見てくれていたことを、赤楚は東映公式サイトで明かしている。これも、現在の役者・赤楚の演技のルーツの1つだろう。

 今回の『ゾン100』で『アマゾンズ』を思い出すファンは多く、

《この輝の泣き顔…好きなやつ好きなやつ、長瀬ーーー!!!!U-NEXTにアマゾンズあったからまた泣き顔探してこよーー:》
《マジで面白そう。しかし赤楚君ってちょこちょこ人外に追い回されるよなぁ。アマゾンズにビルドに妖怪大戦争と。》
《ゾン100の主演赤楚くんなのか...(万丈よりショットガン長瀬の方だな...)》

 といった声が、多く寄せられている。

 そんな赤楚だが、実は2017年8月の『Cinemas+』のインタビューで、自分自身についてこう話していた。

《ボケるというか、カッコつけても、カッコつかないことが多くて…。「アマゾンズ」で演じた長瀬の、一生懸命なのに、どこか抜けてるヤツに見える、みたいなところが自分にもあるように思います(笑)》

 現在放送中の『向井くん』で見せる空回りしてカッコ悪い姿。その姿の原点もまた、『アマゾンズ』時代から覗かせていたのかもしれない――。