「年末まであと5か月となり、業界内では年末特番の話題も増えつつあります。その中でも注目は『絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)の放送があるかないか、ですよね。そして今年は、放送することが濃厚視されています。というか逆に“今年しかない”とまでなっていますよ」

 そう話すのはバラエティ番組を手掛ける放送作家。

ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の企画から誕生した『笑ってはいけないシリーズ』は、ダウンタウン松本人志(59)と浜田雅功(60)、月亭方正(55)、ココリコ田中直樹(52)と遠藤章造(52)に24時間「笑ってはいけない」というルールが課され、笑ってしまうたびに罰ゲームとして「ケツバット」を食らうという内容。

 2006年にスタートし、『NHK紅白歌合戦』の裏番組として、2010年から2020年まで11年連続で民放トップの視聴率を誇っていた大晦日の風物詩的番組だった。

■『笑ってはいけない』のグランドフィナーレは「今年しかない」

 ところが、2021年9月に同年末の放送が休止されることが日本テレビから発表。松本はツイッターで《コロナ禍において【笑ってはいけない】の収録は難しいと去年つよく感じました。クオリティーを下げてまで番組を続けるのは楽しみにしてくれている方々に対して尻より心が痛いです》とその理由を説明していた。

「今年は現状では、コロナ禍が落ち着いています。それにダウンタウンの2人が還暦を迎える年でもあり、区切りもいい。そしてここ数年、“あと1回は『笑ってはいけない』をやる”という話がされてきました。2人の還暦とともに『笑ってはいけない』が“グランドフィナーレ”を迎えるということですよね。

 それに出演者の体力面での不安もある。一番若手のココリコですら50代ですからね。松本さんは休止になったときそのことにも触れていましたが、そういう意味でももう時間は迫ってきていて、来年以降にだらだらと引き延ばすわけにもいかない。いろいろな状況を考えると“現時点では今年放送するしかないだろう”という話になっているんです。もちろん、新型コロナウイルスの感染が拡大するようなら、状況は変わってくるでしょうが」(前出の放送作家)