多くの話題作が各局でスタートした7月クールの夏ドラマ。放送前から特に注目を集めていた堺雅人(49)主演のTBS日曜劇場『VIVANT』を筆頭に、人気・不人気の裏側では現在、テレビ界で最重要視される「コア視聴率」での意外な“リアル”が存在するという(#1、2のうち2)。

 コア視聴率とは、現在の各局が重視している13~49歳を対象にした個人視聴率のこと。コア視聴率は、日曜日の大人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を除き、基本的に6%を超えることはほとんどない。

「『VIVANT』は、『半沢直樹』をはじめ、数多くの大ヒットドラマを手掛けてきたTBSの福澤克雄氏による原作・監督のオリジナルストーリーです。主演の堺さんを筆頭に多くの豪華俳優が出演していること、大規模なモンゴルロケが放送前から注目されていました。

“世帯視聴率20%超えもあるのでは”と言われていましたが、実際の第1話(7月16日放送)の世帯視聴率は11.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。意外と低いな、と思った人もいるかもしれませんよね」(ドラマ制作会社関係者=以下同)

 そんな『VIVANT』だが、コア視聴率は高いという。

「コア視聴率は5.1%を記録していて、局が狙っている若い視聴層の数字はしっかりと確保できています。下馬評通り『VIVANT』が夏ドラマナンバー1の高視聴率ですが、それを追う高コア視聴率の作品もありますね」

松岡茉優主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)

 第1話(7月15日放送)のコア視聴率 3.1%

『最高の教師』は、卒業式の日に“担当生徒の誰か”に殺された松岡茉優(28)演じる主人公の教師・九条里奈がタイムリープし、“容疑者”である30人の生徒と向き合う異色の学園ドラマ。菅田将暉(30)主演で大ヒットを記録した2019年放送のドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』のスタッフが再集結しており、謎が謎を呼ぶシナリオや、リアリティのある人間の負の部分の描写などは健在だ。