■女優・芦田愛菜の“泣きの演技”が注目された第1話
「主演の松岡さんはもちろん素晴らしかったですが、第1話に関しては芦田愛菜さん(19)を目当てにドラマを見た人が多いでしょう。本作は芦田さんにとって大学進学後初のテレビドラマですが、役柄は“タイムリープ前の世界では悪質ないじめを苦に自死してしまった生徒”という役。本編では里奈(松岡)が腹を括ったことで、いじめを無理やり止めることに成功しましたが、そこで見せた泣きの演技はまさに“女優”でしたね」
里奈の策略で言い逃れ不可能な状態に追い込まれ、開き直る加害者グループに対して、叶(芦田)は「初めは……私のある趣味がきっかけで、SNSが少しだけ話題になったことが始まりでした」と切り出し、それがいつしかいじめにエスカレートしどんどん悪化したこと、それを親に言えず、むしろ「大丈夫?」と聞かれるのが辛かったこと、せめて勉強を頑張ろうと思ったら、教科書に罵詈雑言を書き込まれたことなど、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら告白。
「この涙は、あなたたちが求めた涙は、どんな涙なのでしょうか? 誰か教えてください! 誰か!」と泣き崩れるまでの約6分間、ノーカットで圧巻の演技を披露。多くの視聴者が《もらい泣きした》《見ていられなかった》と、SNSで大いに話題となった。
「放送時間が土曜22時という時間帯であることを考慮しても、コア視聴率3.1%は非常に高い数字です。第2話(22日放送)は裏番組が『27時間テレビ』(フジテレビ系)の影響で少し数字を落としてしまいましたが、家庭環境に問題のある男子生徒・陽介(山時聡真)を主役にした内容はおおむね好評。
松下洸平さん(36)演じる夫と里奈の離婚問題や、いじめ首謀者である加藤清史郎さん(21)演じる琉偉(るい)の暗躍。第2話ラストで黒板にデカデカと描かれた“九条里奈を殺害する”という殺害予告など、多くの伏線や見どころが散りばめられています。
『VIVANT』もそうですが、謎が謎を呼ぶタイプのシナリオは数字が取りやすい傾向にありますから、今後も数字は伸びていくのではないでしょうか」