■“防衛隊の仲間”と“悪の宇宙人”の出演も話題を呼んだ

 また、『VIVANT』の第3話には公安部の捜査官・鈴木と、丸菱商事業務監査部・河合というキャラが登場していたが、彼ら2人もウルトラシリーズのファンにとっては有名な役者が演じている。

 鈴木役の内野謙太(38)は、2006年放送の『ウルトラマンメビウス』(TBS系)にて“GUYS(防衛組織)で分析や作戦立案を担当するクゼ・テッペイ隊員”を好演。気弱ながらも温厚な、チームの潤滑油キャラだった。

 そして、河合役の渡辺邦斗(39)は、2018年放送の『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)にて“表向きは人気SF作家の悪役・伏井出ケイ/ストルム星人”を好演。『VIVANT』で見せる堺演じる乃木憂助を追い詰める怪演をも上回る、非常にエキセントリックな悪を演じきっていた。そのためこちらも、

《メビウスのテッペイが出てきたと思ったらジードの伏井出ケイが出てきた》
《テッペイにフクイデケイにツトム少年がでてる…ウルトラキャスト沢山》
《テッペイからの伏井出ケイは熱いね》

 と、ファンが大いに盛り上がったのである。

 そんなウルトラシリーズのファンを狙い撃ちしたような『VIVANT』第3話の視聴率は、世帯13.8%、個人8.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。第2話の世帯11.9%、7.2%からの大幅アップとなった。

 ウルトラシリーズの人気、『ガイア』25周年が、『VIVANT』人気にも影響を与えたのかもしれない――。