映画『バービー』(日本公開8月11日)の米国公式ツイッターが大きな話題となった。事の発端は、アメリカのファンが作った原爆投下によるキノコ雲の一部を思わせる画像を背景に映画のバービー役ら登場人物が満面の笑みを浮かべている画像だ。この画像に公式ツイッターが《It’s going to be a summer to remember(思い出に残る夏になる)》と好意的なリプライ(返信)をしていたのだ。
この投稿が明らかになると、日本国内では、《公式垢が原爆ネタに乗ったところが問題》《さすがにこれは一線越えてもうてる》などと批判や怒りの声が殺到。批判の声を受けてか公式アカウントの投稿は8月1日までに削除されている。
スポーツ紙記者が語る。
「米国本国で封切されたクリストファー・ノーラン監督の作品で、原爆生みの親である科学者を描いた映画『オッペンハイマー』(日本公開未定)と『バービー』の公開日は7月21日と奇しくも同じ。これを受けてファンが悪ノリ。2つの映画を合体させた“原爆合成画像”を作成。それがネット上でバズり、今回の経緯に至ったのです」
この騒動に反応したのは、日本の配給元であるワーナー・ブラザーズ・ジャパンだ。同社は謝罪文を7月31日、ネット上に掲載。「アメリカ本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾」などと記し、謝罪。その後、8月1日には、本社である米ワーナー・ブラザーズも「配慮に欠けたソーシャルメディアでの行動を遺憾に思っております。深くお詫び申し上げます」との謝罪コメントを発表した。
「騒動が起こる前には、米映画俳優組合(SAG―AFTRA)がストライキに入ったことを受けて、同作に主演するマーゴット・ロビー(33)、共演者であるアメリカ・フェレーラ(39)らの8月2日に行なわれるジャパンプレミアム試写会への出席が中止となった。日本語吹き替え版で声優を務めた高畑充希さん(31)は2日、試写会の直前にインスタのストーリーズを更新しました」(前同)
高畑は、《舞台挨拶の件、ご心配おかけしていてすみません。今回のニュースを耳にした時、怒り、というよりは正直、不甲斐なさが先に押し寄せてきました》と綴り、残念でモヤモヤした気持ちを持ち続けていたとし、舞台挨拶を辞退することも検討したが、最終的に登壇することを決めたとし、最後は《明るい気持ちで今日を迎えたかったなー、悔しいです。楽しみにしていたので、とても》と記した。
「高畑さんは一先ずジャパンプレミアム試写会へは予定通り登場するものの、今後のイベントは、自身のイメージに関わる問題なので回避するのでは……。事務所内でも扱いを協議中だとの声も聞こえています」(同)