■菅田「初お芝居が、合成カットでグリーンバック」

 吉沢が出演していた『仮面ライダーフォーゼ』は劇場版で衛星兵器を舞台に戦うシーンなどで、グリーンバック合成が使われていたのだ。『フォーゼ』で吉沢はワイヤーアクションやジークンドーの本格的なアクションも学んだ。主演でケンカ殺法で戦っていた福士蒼汰(30)ともども、後のキャリアに役立っているのは想像に難しくない。

 また、人気俳優の佐藤健(32)が“野上良太郎/仮面ライダー電王”を演じた『仮面ライダー電王』(2007年)は、絶大な人気ぶりから本編終了後も劇場版が製作され続けたが、主演の佐藤が売れっ子になってしまいスケジュール確保が困難になったため、卒業作品『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』(2008年)では“1人だけ変身シーンを別撮りして、それを他キャラの集合シーンと合成する”という手法を採っていたこともある。

 そんな佐藤は、『るろうに剣心』を筆頭に、瞬く間に実写化作品御用達の俳優へと成長。2018年公開の映画『いぬやしき』ではアクションシーンの一部を「グリーンバックでもやった」と、『ABEMA TIMES』のインタビューにて語っている。

  また、こちらも人気俳優の菅田将暉(30)は『仮面ライダーW』が俳優デビュー作として知られているが、当時16歳で演技未経験にもかかわらず、「初お芝居が、合成カットでグリーンバック。“ごめんね、最初から合成で”(とスタッフに言われた)」と、2016年放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)で明かしていた。

 菅田が演じていたフィリップは“地球(ほし)の本棚”という精神世界で情報収集を行なうが、そのシーンが初演技ということだ。