7月28日、山崎賢人(28)主演の映画『キングダム 運命の炎』が公開された。本作は、原泰久氏の人気漫画『キングダム』が原作の実写映画。公開3日間で興行収入10億円を突破する大ヒットを記録している。
中国の春秋戦国時代を舞台に合戦のシーンもある『キングダム』が良い例だが、近年の実写映画はグリーンバック合成やCG技術の進化に伴い、これまで現実で表現するとどうしても安っぽく見えてしまう世界観も違和感なく描写できるようになった。
しかし、同時に役者にはこれまで以上に強い想像力が求められるようにもなった。目の前には大軍勢や広大な景色などが見えている前提で、殺風景な風景で芝居をしなければならないのだ。そのうえで、作品によっては激しいアクションも求められる。
そんな邦画業界だけに、これまで以上に『仮面ライダー』や『戦隊』など、特撮ヒーロー出身の俳優が重宝されるかもしれない。現に、映画『キングダム』には『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)で2号ライダー“朔田流星/仮面ライダーメテオ”を演じた吉沢亮(29)が出演しているが、吉沢は7月31日に『シネマトゥデイ』のインタビューでこう語っている。
《映像では、四方八方から矢が飛んでくるなか、それをよけつつ、相手を攻撃し、さらには秦国へ逃れるために、全速力で馬車を運転するというダイナミックなシーンが展開していく。しかし実際の撮影の多くはグリーンバック上で行われた。(中略)「大河ドラマもそうですが、僕はもともと『仮面ライダーフォーゼ』(2011~2012)もやらせてもらって、グリーンバックに対する免疫がついているので、そこまで苦労することなくやれたと思います」と笑顔》