■「1話1億円」の大赤字でもOKなワケ
放送中の『VIVANT』も、堺は自衛隊の「別班」の一員であることが明らかになったが、丸菱商事で働くサラリーマンでもある。
綾野剛(41)が主演を務めた2022年6月クール放送の『オールドルーキー』では、サッカー選手からビジネスマンに転向した男の奮闘を描いた。今年10月クールの日曜劇場では鈴木亮平(40)が主演を務める『下剋上球児』も、大学まで野球一筋でケガを機に引退後はスポーツトレーナーとして働く男が、教師になる夢を追い、高校の野球部を立て直すというストーリーだ。
「社会でも揉まれた男が主人公だと、メインターゲットのサラリーマンは共感しやすいですからね。10月期の『下剋上球児』もどうなっていくのか楽しみですが、今は目下、『VIVANT』に注目が集まっています。
そして、同ドラマの制作費は1話1億円という報道もあるように、どんなに高視聴率を取ろうが、赤字にはなってしまうそうなんです。
ただ、それはドラマ終了後にNetflixで海外展開していくという前提があるので、容認しているという話なんです。もはや、やり方は韓国ドラマと一緒で、国内にとどまらず、海外でも見てもらって回収していく、海外で稼いでいくという明確な狙いがあるそうなんです。
TBSはこの作品を皮切りに、テレビ放送での広告収入だけではなく、配信でもお金を稼いでいく、国内だけでなく海外からもお金を得る、というビジネスに本気で取り組んでいくことになるといいます。『VIVANT』はその本格的なスタートとなる作品。だから、規格外の予算をかけているといいますね」(前出の制作会社関係者)