■日テレの“裏番組潰し”にハマってしまった

 そんな『トリリオンゲーム』が苦戦している最大の理由。それは――。

「ほぼ間違いなく、同時間帯に日本テレビ系で放送されている『金曜ロードショー』だと思われます。第4話と同日に放送されていたのはディズニー・ピクサーのCGアニメ映画『カールじいさんの空飛ぶ家』でしたが、これがコア視聴率4.2%で、『トリリオンゲーム』の倍近く取っていますからね。

 そして何よりも、『金曜ロードショー』はラインナップから考えても、『トリリオンゲーム』を序盤で“潰し”にかかっていた感じですね」(前出の制作会社関係者)

『トリリオンゲーム』の第1話(7月14日放送)~第3話(7月28日放送)にかけて、『金曜ロードショー』は立て続けに人気映画をぶつけてきた。

 まず、14日はスタジオジブリの『コクリコ坂から』。コア視聴率3.9%を記録していたが、これに対しては『トリリオンゲーム』も3.6%で善戦していた。

 しかし、第2話が放送された21日は相手が悪かった。放送されたのは、同じくジブリの『もののけ姫』。コア8.6%というとんでもない数字を叩き出し、『トリリオンゲーム』はコア2.2%に激減。この日はTBSに限らず日テレ一強で、他局はとても太刀打ちできなかったのだ。

「28日には、同日に最新作『運命の炎』が公開されたばかりで話題性抜群の山崎賢人(28)主演映画『キングダム2 遥かなる大地へ』を金曜ロードショーでは放送していました。その結果、『キングダム2』がコア視聴率4.5%を獲得した裏側で、『トリリオンゲーム』の第3話は第2話と横ばいの2.2%だった。

 連続ドラマの序盤を見逃すと、継続して視聴しようという気持ちが削がれてしまう。それを狙って強力な裏番組をぶつけるのはテレビ局の常とう手段ですが、日テレのその戦略に『トリリオンゲーム』はモロにはまってしまったということです。TBS、そしてエースの目黒さんに賭けていたジャニーズ事務所にとっても、大誤算だったでしょうね……」(前同)

 8月の11日、そして18日にはジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』と『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が裏に控えている『トリリオンゲーム』。厳しい戦いは必至だろう。“ジャニーズ最後の砦”目黒の命運は――。