■アクションやシャウトに見える“ライダー”の面影
6年前に赤楚が演じていた『仮面ライダービルド』の万丈は、殺人の冤罪を着せられてしまった元格闘家の青年。『ビルド』の物語は、主人公で記憶喪失の天才物理学者・桐生戦兎(犬飼貴丈/29)と万丈が出会うことから始まる。
万丈は「今の俺は負ける気がしねぇ!」「毒が回って話どころじゃないってか! じゃー俺が代わりに!」などなど、現在の赤楚が演じる役に比べ、荒っぽいヤンキー系の口調のキャラだった。
口調は荒っぽく感情的なキャラだが「バカ」呼ばわりされて、「バカって何だよ。せめて“筋肉”つけろよ!”筋肉”!」と、ズレた怒り方をしたり、本編後日談の作品ではカッコいいキャッチコピーのつもりで「プロテインの貴公子」を名乗ったりするおバカキャラであること、赤楚のルックスと雰囲気からガラの悪さはなく、非常に人気の高いキャラだった。
そして、物語序盤では生身で、中盤以降は仮面ライダークローズに変身して、赤楚はアクションを繰り広げた。迫力満点かつ、切羽詰まった状況下で繰り出される赤楚のシャウトは熱血キャラの王道を行く非常にカッコいい叫びだったが、今回の『ゾン100』ではそれを久しぶりに見せてくれたのだ。
詳細は伏せるが、『ゾン100』のアキラもまるで“ライダーパンチ”のような技を出す非常にアツいシーンがあるため、それも相まって仮面ライダー感が全開だったのである。
なお、赤楚は万丈との共通点について、劇中に登場した「サメから全身を守るために作られたダイビングスーツ」の色が『仮面ライダークローズ』と同じ青を基調としたスーツだったことも踏まえて、
《青色という共通点はありました。作画の高田さんもクローズを観てくださっていたようで「同じ青ですね」という話をしてくれましたし、僕のなかでも勝手に「繋がっているな」と感じる部分は多かったです。
でも、ヒーローと言っても輝は“誰しもがなれるぐらいのヒーロー感”だったので、身近さが魅力なのかもしれません》
と、8月3日に『クランクイン!』にてコメントしている。