■「今年の目標」を『ゾン100』で叶えた
ちなみに、『ゾン100』では赤楚のバイクシ-ンもあった。友人を助けたい一心でアメフトの防具で武装し、バイクでゾンビの群がる道路を走り抜ける、という場面だ。一見すると仮面ライダーで経験していそうなシチュエーションだが、実は違う。
『ビルド』に限らず2010年代中盤からバイクに乗らない仮面ライダーは急増しており、クローズもその1人。自分のバイクを持っておらず、変身前は“主人公のバイクに2人乗り”が定位置だった。そのため、《仮面ライダービルドでバイクシーンほぼなかった赤楚君がバイク乗り回す映画》と、本作を評する声もある。もっとも、この“バイクで2人乗り”が『ビルド』の最終回で感動を生み出すことになるのだが……長くなるのでここでは割愛させていただく。
また、本作は赤楚にとって、晴れて今年の目標を達成することに成功した名誉ある作品でもある。赤楚は公式ファンクラブ『EAWD』にて、2023年の目標に「渋谷の1番目立つ場所に看板を置くこと」を挙げていた。
赤楚は1月クール放送の木村拓哉(50)主演の刑事ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)に登場した際に渋谷スクランブル交差点で看板が飾られていたが、今回は主演俳優として単独で、堂々とスクランブル交差点にデカデカと自分のビジュアルを飾る、“渋谷ジャック”に成功したのだ。
《赤楚くんの一つ大きな夢、叶えましたねその夢が自分の目で確認することができて本当に感動しました》
《思わずわぁ〜と声が漏れてしまった…単独で渋谷に巨大広告!赤楚くんの大きな夢が叶った瞬間!さぁ私もお仕事頑張るぞ》
《赤楚くん渋谷の広告にドーン!て載る夢を叶えたんだね広告だけでなく映像もドーン!と渋谷の街に流れてました》
という祝福の声が、SNSにあふれているのだ。
『ゾン100』はやりたいことをリストアップして、それを1つずつ叶えていく男の物語。有言実行でやりたいこと「渋谷に看板を出す」を叶えた赤楚は、これ以上ないハマり役だろう。
叶うなら、また本作のような荒っぽくもヒーローらしい仮面ライダーチックな作品に、また出演して欲しいものだ――。