■“1年間で40キロ前後の増量”の厳しすぎる条件
『酒のツマミ』で一ノ瀬は、撮影前は85kgだった体重を、クランクイン時に115kgまで増量したことを明かしている。しかも “劇中で成長する”という演出のために撮影途中で130kgまでビルドアップ。現在も体格は戻り切っておらず、120kgだと『酒のツマミ』でコメントしていた。
その他キャストでは石川修平(28)はオーディション時80kgだったのを132kgまで増量したこと、澤田賢澄(37)はクランクインまで35kg増量したことなどが、それぞれ明らかとなっている。
ハリウッドで肉体改造を専門的に扱う企業が「1年かけて40キロまでなら健康に配慮して体重を増やすことが可能」とコメントしたことで、『サンクチュアリ』の制作陣は「1年間で準備ができる体重80kg以上の男性」を出演条件にしたことが、6月8日配信の『シネマトゥデイ』にて明かされている。
「役作りは痩せるよりも太る方が大変だと言いますし、役者は、次の仕事までに体型を戻さなければいけません。太るのもたしかにキツいでしょうが、40kg近くもまたすぐ痩せるのが至難の業なのは想像に難しくないですよね。
ネトフリ作品は潤沢な資金があるので、撮影前の増量期も撮影後の減量期も、どちらも金銭的な保証はしっかりとあるそう。しかし、いくら金銭面のフォローがあると言っても、痩せたり太ったりするのが楽になるわけではない。
クランクアップの際は、スタッフも役者陣も“もう2度とやりたくない”と口を揃えていたいいます。ドラマは大ヒットしていますが……それでも続編制作は絶望的だと見られていますね」(前出の制作会社関係者)
過酷な現場環境が、鬼気迫るリアルな芝居を引き出せたのかもしれない『サンクチュアリ』。ただ、あまりにも過酷すぎたようだ――。