公開中の映画『ミンナのウタ』。『呪怨』や『犬鳴村』などで知られる、ジャパニーズホラーの巨匠・清水崇監督の最新作であり、『リング』の貞子、『呪怨』の伽椰子に次ぐ、恐怖のホラークイーンが登場するとあって、早くも話題になっている。今回、そんな注目作において、呪いのメロディーを奏でる少女・さなを演じた新人女優の穂紫朋子さんに取材を敢行。共演した『GENERATIONS』メンバーと体験した心霊現象から、霊感の強い家庭で育ったという穂紫さんの恐怖体験まで直撃した!(前編)

 

――公開中の映画『ミンナのウタ』では、ホラーヒロイン・さなを演じています。約500人の中からオーディションで選ばれたとか。

 はい。でも、正直最初は、信じられませんでした。オーディションの合否はマネージャーさんから直接伝えてもらったんですが、衣装合わせや撮影に入っても、実感がなくて……。そんな中、試写会で初めて完成した映画を見たときに、エンドロールに自分の名前が流れてきて、ようやく実感が得られたんです。ちゃんと、さなとして出演できたんだなっていう安堵感がありました。

 

――オーディションを受けたきっかけは、何だったんでしょうか。

いつも通り、事務所にオーディションの情報が来ていて、昔からホラー映画には出演してみたいって思いがあったので受けました。でも、オーディション会場に着くまで、驚かせる側のお化け役ってことは知らなくて……。制服を着てきてくださいと言われていて、てっきり驚かされる学生役だと思っていたので、まさかロングのウィッグをかぶせられて、お化け役のオーディションを受けるとは思っていませんでした(笑)。ただ、お化け役はいつかやってみたいと思っていたので、ちょっと嬉しかったですね。

 

――そんな穂紫さんの念願が叶った本作。GENERATIONSの皆さんが本人役で出演しているということでも話題になっていますが、台本を読んだとき、どのような印象を受けましたか。

 本当にまったく新しいホラー映画だなと思いました。GENERATIONSの皆さんが本人役として出演されているのも新しい取り組みだと思いますし、“ホラーと音楽の融合”という点でもすごく面白い化学反応が起きそうだなと思って、ワクワクしましたね。

 暗闇にたたずむ少女 映画『ミンナノウタ』より