■前シーズンのノリを残しつつも軌道修正か
ドラマ制作会社関係者は話す。
「昨年の『season22』は枠移動に伴い、スタッフが同じままなのが信じられないレベルで演出が大幅に変更されたことが話題になっていました。具体的には、“引っ越し”の名目で従来シリーズで使われていた研究所のセットが変更になったうえ、照明の演出が暗くなり、ラボがかなりクールな雰囲気に。
主演の沢口さんも当時《演出、カメラワーク、照明がクールで硬質。スピード感あるドラマを提示しようと挑戦しています》とコメントしていました」
また、まるでロボットアニメのような存在感抜群かつ緊迫感のある川井憲次氏のBGMや、パソコン操作時に流れる“ピロピロピロ……ピー!”といった効果音なども控えめになっており、全体的にシリアスなテイストのドラマへと様変わりしていたのだ。
「ただ、こうしたリニューアルはずっと見ていた視聴者には不評だったうえ、業界が重視している13~49歳のコア視聴率も1~2%台で、若者層の支持を得ることはできなかった。
それも影響したのでしょう。今回の『season23』は、前シーズンのシリアスなテイストは残しつつも、川井氏のBGMが序盤から派手に使われていたり、科捜研の照明が明るくなったり、以前のノリに戻しているところがあるんです」(前同)
沢口演じるマリコも「マリコくんは“予算”という言葉知らないの?」という日野和正所長(斉藤暁/69)のボヤキに「知ってます。ビタミンBの一種でプテロイルグルタミン酸のことです」と、“予算”と“葉酸”にちなんだダジャレを披露したり、前シーズンと比べてコミカルな姿を第1話から披露。