堺雅人(49)主演のTBS日曜劇場『VIVANT』が大沸騰している。8月20日には第6話が放送され、世帯視聴率14.3%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)、個人視聴率は9.3%という高視聴率を記録。ますます注目度を高めている。
本作は、商社マンでありながら、実は自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員であった乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。第6話では、乃木と二階堂ふみ(28)演じるWHI(世界医療機構)の医師・柚木薫が急接近し関係が深まる様子が描かれた。
「乃木は幼少期にバルカ共和国で両親が死亡(※)し、人身売買で奴隷にされ、その後救出されて帰国し養護施設に入るも上手く日本の環境に馴染めなかった、という過去が明らかとなりました。
また、その特別な境遇のせいで“家族愛”が分からなく、日本という“家族”を守る愛国心でそれを穴埋めしようとしているフシがあることも、もうひとりの人格“F”に打ち明けていました。それを考えると、乃木の”美しき我が国を汚す者は何人たりとも許さない”という決め台詞も、どこか悲しく聞こえてきますね」(テレビ誌編集者=以下同)
【※実は父親は生きていて、テロ組織『テント』の創設者で“偉大なる父”と呼ばれるノゴーン・ベキ(役所広司/67)であることが第5話で判明】
そんな乃木は序盤から偶然出会った薫、そして薫が守ろうとしているバルカ共和国の少女で、ファロー四徴症という先天的な心臓の疾患を抱えるジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)に好意を抱き、非常に友好的に接してきた。
そして、第6話では乃木の自宅を突然訪れた薫に「薫さんを見ていると母を思い出すんです」と、うっすらとした母・明美(高梨臨/34)の面影を重ねる場面や、「私のこと好きってことですよね?」という薫の質問に「はい。好きです」と答える姿などが描かれた。
第7話の予告では乃木を薫が後ろから抱きしめている仲睦まじい様子も見せているが、その一方で非常に険しく、何かを深く考えていそうな顔をして病院の廊下を歩く意味深な薫の姿もあった。
「普通のドラマなら、ここからラブロマンスに発展しそうなものですが、本作は登場人物がそれぞれ多くの謎を抱えている『VIVANT』。単純なラブストーリーの展開にはならないでしょう。
視聴者の間では、薫の正体について様々な考察が行なわれています。特に、今回の第6話で乃木が母親を思い出していることから、本格的に有力視され始めている説がありますね」