■“我々=テント”には薫も…?

 ベキは孤児になってしまったジャミーンについて「退院後は我々で面倒を見る」とノコルに語っていたが、現在、実際にジャミーンの面倒を見ているのは薫なのだ。

 そのため、

《全然我々で面倒みてないじゃんって違和感あったんだけど、これ、"我々"に薫さんも含まれるって考えると腑に落ちる…。つまり薫さんは……》
《「我々のところで」と言っていたはずなのに、役所さん達が何も妨害せず日本にジャミーンがいるので、薫さんもテント側の人間…?と考えてしまう》

 といった声が、SNSには多く寄せられている。

 第2話では、ラクダで砂漠を横断中に薫が行方不明になってしまい、大慌てで乃木が助けに向かうシーンがあったが、これも“わざとはぐれてテントに合流し、その後救出されるフリをした”という命がけの自作自演ではないか、という考察もされている。

 同じく第2話では、バルカ共和国の日本大使館からの逃走経路が、ロシア国境に向かう、と聞いた時にも薫が非常に意味深な表情を浮かべていた、という指摘があるが、第5話で“テントの本拠地は移動式で、その集合場所はロシア国境付近”という情報が明らかになったため、ことさらに怪しく見えてくるのだ。

「ほかにも、第1話のエキストラには妙に目立つ真っ赤なコートの女性が2度登場していたため“実は薫では”という声もあったり、第2話の“日本人のソウルフードの赤飯を食べて顔をしかめる”“偽装パスポートの『福田結奈』を『ユイナ・フクダ』と海外式で読む”などの描写から、日本と縁が薄い可能性も指摘されています。

 薫には今、乃木の妹説が急浮上していますが、乃木や日本にとって味方なのか、それとも敵なのか……謎があまりにも多いことだけは確かですね」

 第1話で登場した乃木の友人のCIAの捜査官の部屋が『ルパン三世』グッズまみれだったことから、“実は峰不二子ポジションで、最後の最後に全部かっさらう”という珍説もある柚木薫。乃木との間に描かれるのは、ラブロマンスか、兄弟愛か、それとも――。