■話は教室の外に広がっていく

 また、生徒以外にも、《怪しいのは文化祭で鵜久森と会った松下洸平。あと吉田羊はこれなら何かありそう。普通の母親で終わらないでしょ》など、里奈の夫・蓮(松下洸平/36)や鵜久森の母・美雪(吉田羊)に関する考察も少なくない。謎は深まるばかりだが、次回から始まる新章では、どんな展開が待っているのだろうか?

「これまで生徒メインで話が進んできましたが、松下と吉田がより深くかかわってくるのは、キャストの格から見ても間違いないでしょう。教師役の荒川良々犬飼貴丈らも、これまでおちゃらけシーンばかりでしたが、それだけで終わるはずがありません。今後は生徒以外の人間を巻き込んだ、里奈の復讐劇が始まりそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 本作と同じスタッフが制作した『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(同局系)も、最初は水泳部のエース・景山(上白石萌歌/23)の自死から始まり、ドーピング疑惑からのイジメ、フェイク動画などが発覚。教師や警察官を巻き込んだ事件に発展した。その流れから見ると、今作も舞台は学校内だけでは収まらず、物語が大きく動きそうだ。

「今回、鵜久森は1学期の5月23日にイジメを苦に不登校となり、10月に橋から飛び降りていて、その間に起きた、文化祭前日の襲撃事件も知っていたことが明かされてました。また、《3回目は絶対ない》と確信していましたが、里奈と同様に《未来を変える》という強い意思を持っていて、彼女が残した何かが、これからも物語全体にかかわってきそうです」(前同)

 公式サイトの“次回のあらすじ”によると、里奈(松岡)は、鵜久森(芦田)の母・美雪(吉田)から受けた言葉や、夫・蓮(松下)の支えに心を突き動かされるようで、2人が復讐劇に絡んでくることを匂わせている。先が読めない今作。新章も目が話せない展開が続きそうだ。