■真の黒幕を相手に決め台詞で断罪する!?
乃木はテントの幹部だったアリに対しては、第6話で「あなたは自分の組織のために働いた(だけ)」と家族ごと生かすばかりか逃亡先まで手配する情けをかけたが、第4話で乃木が”始末”した日本人の“同僚”の山本(迫田孝也/46)については「我が国を裏切り、多くの国民の命を危険にさらそうとした。それは死に値します」と、殺した理由をあらためて説明していた。
乃木は生い立ちから家族愛がわからず愛国心で穴埋めをしているような描写もあるため、より「国(家族)を裏切る者」が許せないのかもしれない。
「福澤監督の代表作『半沢直樹』も、内通者や私腹を肥やしていた巨悪を“倍返し”で討つ展開でしたよね。特に2020年版では、前半は敵役だった大和田常務(香川照之/57)やマルサの黒崎(片岡愛之助/51)が、後半では真の巨悪である政治家・箕部幹事長(柄本明/74)を倒すべく呉越同舟で共闘するアツいシナリオでした。
半沢の決め台詞の“倍返し”を、最後は敵役だった大和田が“(箕部に)思いっきりやり返しなさい”と背中を押す粋な演出もありましたよね」
『VIVANT』の乃木にも「この美しき我が国を汚す者は、何人(なんぴと)たりとも許さない」という、「倍返し」並みにインパクトのある決め台詞が存在する。
「父親であるベキと共闘し、真の黒幕である日本人の裏切者を相手に“この美しき我が国~”を言い渡し、始末する。そんな展開になったら間違いなく盛り上がりますよね。単にテントが悪役だったら、第7話で別班が襲撃をかけるのは尺的に展開が早すぎるし、今後さらに二転三転する、大きな動きがあるのではないでしょうか。
8月25日、『VIVANT』の公式X(ツイッター)は、“7話は一番衝撃的な回になります”という福澤監督からの言葉を伝えました。第7話で乃木とその父・ベキの共闘まで一気に進む――そうした展開になれば、衝撃なのは間違いないのですが、果たして……」
公式サイトの登場人物一覧に不自然な空間があることから、“二宮和也(40)以外にも未解禁の大物俳優がいるのではないか”という声もある『VIVANT』。黒幕がいるとしたらすでに劇中に登場している役者なのか、それとも――。