8月27日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第7話が放送された。
『VIVANT』は、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれるが、第7話のラストでは乃木が別班の仲間5人を狙撃し、組織を裏切る衝撃的な展開を見せた。
【以下、『VIVANT』第7話までのネタバレを含みます】
「“最終標的は日本”と言われているテロ組織“テント”の創設者ノゴーン・ベキ(役所広司/67)が憂助の父親・卓だと別班でも正式に情報共有されましたが、その矢先での裏切りです。
ただ、第7話では“そんなバックボーンのある乃木をテント襲撃作戦のリーダーに指名する”という櫻井司令官(キムラ緑子/61)の行動を筆頭に、登場人物の行動にどうにも不自然な描写、“おかしいシーン”も多い。これらが、今後のシナリオに新たな謎を呼ぶことになるかもしれませんね」(テレビ誌編集者=以下同)
1つ目の「おかしなこと」は、野崎守(阿部寛/59)が事実上の主人公として描かれている、警視庁公安部サイドの描写だ。
「これまでの経緯から“乃木憂助が別班”というのは野崎にほぼ確実視されていたし、部下の本庄(竜星涼/30)も、今回それを疑っていることを公安の会議中に正式に主張しました。しかし、その“説”を公安部部長の佐野(坂東彌十郎/67)が強引に打ち消したんですよね。
ノゴーン・ベキこと乃木卓は40年前、公安の潜入捜査で表向きは“農業使節団”としてバルカに赴いていた先で内乱に巻き込まれて死亡した――ということになっていたことも踏まえて、佐野部長が“何か隠してるんじゃないか”と怪しく見えてくるわけです」
新庄は、これまでの乃木の行動、動きは明らかに一般人ではないことを根拠に諜報員説を推したが、佐野部長は「経歴や証拠は見つからなかった」としただけでなく、「今後も乃木のマークを続ける」と言いつつ、
「別班ではないと踏んでいい」「逆にロシア、中国、北朝鮮当たりの諜報機関かもしれない」
と、乃木が別班かもしれないという話に限ってはかなり強引に否定していた。ただ、実際は別班なわけで、そのため、
《わざわざ佐野部長が断言するくらいだから公安内にスパイがいて泳がせてる感じ?》
《新庄が乃木を別班と言ったとき佐野部長が全否定して他国の諜報と言ったのは…かつて乃木父が見捨てられた理由が乃木父が生きていたことで明らかになる懸念、最後は乃木にかぶせて終わりにしようとしている!?》
と、“佐野部長は過去に後ろ暗いものがある説”も浮上したのだ。
(※この説は8月28日に否定される結果となった。公式Xが、佐野部長の真意は「乃木が別班であることが明るみになると国防に関わり国益を害することになるから」「公安と別班は敵同士ではなくやり方は違えど共に日本を守る機関」だと明言したから)