8月25日、横浜流星(26)と佐藤浩市(62)のダブル主演映画『春に散る』が、全国公開された。本作はボクシングに命をかける男たちの生き様を描いた人間ドラマであり、横浜ら男性キャストのリアルなボクシング描写が人気を博している。

「今年の日本アカデミー賞に本作が選ばれても、誰も驚かない――そんな気さえする熱くて泣ける映画です。客席でも周囲の男性はボロ泣きでしたよ。

 そして、主演の横浜さん、佐藤さん始め、男性俳優陣が注目されている『春に散る』ですが、本作ではヒロイン役の橋本環奈さん(24)も新境地を開拓し、演技が高く評価されています」(映画ライター)

 これまで橋本といえば、“1000年の一人の逸材”とも称された圧倒的なルックスを武器にしていたほか、福田雄一監督作品を筆頭にコメディエンヌ女優として活躍してきた。

 しかし、『春に散る』では初登場時には父親の介護で疲れて目にクマを作っていたり、その後も少し幸薄い普通の女性として、いわゆる“オーラ”を完全に消し去ったシリアスな役を好演。

《ポジションが曖昧かつ微妙な役だと普通はこうだよね?という感じは、なかなか出せない。でも、手探りという感じもなく、貫禄も消しつつ主役を食わず、とはいえ、ずっと重要な位置いるというのがわかる演技だった。というか、好き》
《橋本環奈。いつもの当て書きされた橋本環奈でなく、普通の薄幸の美少女を控え目に演じてる》
《役者の中では今までのアイドルの延長だった役柄から素っぴんのリアルな女優になった橋本環奈の存在感!!》

 橋本の演技を絶賛する観客の声は、横浜らに負けず劣らずSNSに多く寄せられている。

 なお、橋本は映画パンフレットにて、

《今まで演じた事のない役でしたので新鮮でした。いろいろな境遇の子どもたちに寄り添える優しさと、ただ弱いだけじゃない部分を、ちゃんと丁寧に演じたいと思いました》

 と、本作の演技についてコメントを寄せている。

「橋本さんは、8月28日発売の『女性自身』(光文社)では、表現力が大幅に向上したこともあって“主演作も含めすでに3年先までスケジュールが埋まっている”と報じられていますが、今回の『春に散る』を見ると、それも納得です。現時点で解禁されている出演作品は、本当に多いですからね」(前同)